「登園許可証(治癒証明書)を持ってきてください」と言われたけど、
「どんな病気で必要なの?」
「登園届と何が違うの?」
「毎回病院に行かなきゃいけないの?」
と迷ったことはありませんか?
感染症でお休みしたあと、提出書類に戸惑う保護者の方は少なくありません。
実は、登園許可証が必要かどうかは病気や園のルールによって異なります。
この記事では、保育園看護師の視点で、登園許可証と登園届の違いや、提出が必要な感染症について分かりやすく解説します。
登園許可証(治癒証明書)とは?
登園許可証とは、
医師が「登園しても問題ない」と判断したことを証明する書類です。
感染症によっては、周囲への感染を防ぐため、登園再開時に提出を求められることがあります。
園や地域によって名称は少し違い、
- 登園許可証
- 登園証明書
- 治癒証明書
などと呼ばれることもあります。
保育園で集団生活を安全に行うための大切な書類です。
登園許可証と登園届の違い
「登園許可証」「登園届」…。
似ている名前ですが、実は役割が違います。
大きな違いは、
医師が記入するか
保護者が記入するか
です。
保育園では、感染症の種類によって提出する書類が分かれています。
厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」では、
- 医師が記入する意見書が必要な感染症
- 保護者が記入する登園届で対応する感染症
に分類されています。
ただし、実際の運用は園や自治体によって異なることもあるため、必ず園のルールを確認しましょう。
医師が記入した意見書(登園許可証)が必要な感染症
感染力が強く、集団生活への影響が大きい感染症では、医師が記入する意見書(登園許可証)が必要になることがあります。
代表的なものは以下です。
- 麻しん(はしか)
- インフルエンザ
- 風しん
- 水痘(みずぼうそう)
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
- 咽頭結膜熱(プール熱)→プール熱記事
- 流行性角結膜炎
- 百日咳
- 腸管出血性大腸菌感染症(O157など)
- 結核
これらは、感染力が強かったり、集団生活で流行しやすかったりする病気です。
そのため、医師が「登園可能」と判断してから登園する流れになります。
保護者が記入する登園届で対応する感染症
一方で、医師の診断を受けたうえで、保護者が記入する登園届で対応する感染症もあります。
代表例はこちらです。
- 溶連菌感染症 →溶連菌記事
- マイコプラズマ肺炎
- 手足口病 →手足口病記事
- 伝染性紅斑(りんご病) →りんご病記事
- ウイルス性胃腸炎(ノロ・ロタなど)
- ヘルパンギーナ →ヘルパンギーナ記事
- RSウイルス感染症 →RSウイルス記事
- 帯状疱疹
- 突発性発しん →突発性発疹記事
たとえば、
手足口病やヘルパンギーナは「発疹がある=登園NG」ではなく、
発熱がなく、普段どおり食事や水分が取れているか
が大切なポイントになります。
病名だけでなく、子どもの全身状態を見ることが重要です。

登園届=自己判断でOK、ではない
ここは誤解されやすいポイントです。
「登園届だから病院に行かなくていい」
という意味ではありません。
登園届が必要な感染症でも、
まず医師の診断を受けたうえで、回復後に保護者が記入する
流れが基本です。
熱が下がっただけでなく、
- 食事がとれる
- 水分がとれる
- 夜眠れている
- いつもの元気がある
など、集団生活ができる状態かを確認しましょう。
園によって提出ルールが違うことも
ここが実務ではかなり大事です。
厚生労働省のガイドラインはありますが、実際には園や自治体によって提出ルールが異なることがあります。
同じ病気でも、
- 登園届が必要
- 書類不要
- 医師意見書が必要
など違いがあることも。
迷ったときは、園へ確認するのが安心です。
ちなみに私が働いている園では、
「感染症が疑われて受診したものの、感染症ではなかった場合」
にも、園独自の書式を使った登園届を書いてもらっています。
このように、実際の運用は園によって違うことも少なくありません。
関連記事|登園判断で迷ったときはこちら
🍎 りんご病
🌻 夏風邪まとめ
🤒 朝37.5度
🤧 鼻水
🤮 嘔吐・下痢
📞 保育園から呼び出し
🌡 解熱後
まとめ
登園許可証(意見書)と登園届は、感染症の種類によって使い分けられます。
- 医師が記入する意見書が必要な感染症
- 保護者が記入する登園届で対応する感染症
を知っておくと、急なお休みや登園再開時にも慌てにくくなります。
ただし、実際の運用は園によって異なるため、まずは園のルールを確認しておきましょう。
急なお休みや登園再開で迷ったときの参考になればうれしいです。



